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ひかりデジタルパートナーズ株式会社

DX STRATEGY

1. 代表挨拶

企業を取り巻く環境では、人手不足や後継者不足に加え、業務が特定の担当者しか分からない状態に陥る属人化、そして競争の激化が、規模や業種を問わず共通の課題となっています。一方でデータとデジタル技術の進歩により、これまで一部の大企業にしか手の届かなかった業務改革が、いまでは幅広い企業で実現できるようになりました。当社は2026年7月、ひかりアドバイザーグループのDX関連サービス事業を分社化し、DXやIT、業務効率化に関するコンサルティングを担う会社として営業を開始いたしました。掲げているビジョンは「すべての業務に、再設計のプロを。」です。その再設計は、まず自分たちの業務から始めています。

もっとも、コンサルティング業務はお客様ごとの個別性が高く、案件の進め方も担当者の経験に依存しやすいため、自社の業務をデータで捉えることには難しさがありました。これらの取組はグループ時代から続けてきたものですが、分社化を機に、あらためて整備し直しています。まず、コンサルタント一人ひとりの工数を案件単位で記録するツールを運用し、案件に紐づく業務に充てられている時間の割合を会社全体で把握できる体制を整えました。あわせて、案件情報を一元管理するデータベースを構築し、定期的なナレッジ共有会で、各案件から得られた学びと、それぞれが自己学習で得た知見を組織全体に共有しています。新入社員についても、日々の気づきや課題を日報として記録し、育成担当者が状況を把握できる仕組みを運用しています。

ただ、私たちはデジタルを目的だとは考えていません。ツールを導入すれば業務が変わるわけではなく、変わるのは、そこで働く人の時間の使い方と、組織に残る知見のかたちです。コンサルタント一人ひとりが積み上げた経験は、個人の中に閉じたままでは組織の力になりません。それが共有され、次の案件や次の世代に引き継がれていけば、会社としての提案の質そのものが上がっていきます。私たちがデジタルを活用する理由は、その循環をつくることにあります。

この循環は、まだ回り始めたところです。蓄えた知見を提案の質にどう還元していくかは、これから向き合うべき課題だと考えています。自らの業務を再設計し続けることは、お客様に業務の再設計を提案する私たちにとって、責任でもあります。その積み重ねを通じて、デジタル技術で業務を変革し、ひかり輝く未来をともに描いてまいります。

代表取締役 谷 淳司(CEO)

代表取締役 上田 将也(COO)

2. DXに関する基本方針

当社は、業務改革(BPR)とSaaS活用を組み合わせたビジネス形態を確立し、すべての業務にITを活用するプロとして再設計の提案ができる会社を目指しています。この姿を実現するうえで、当社が向き合うべき経営課題は3つあります。第一に、稼働率を高め、待機や手戻りを減らすことで、限られた人員で高い付加価値を生み出すこと。第二に、案件で培った知見を誰もが扱える形に整え、特定の担当者に依存しない事業構造をつくること。第三に、入社後の立ち上がりを早め、人が育ち定着する組織を築くことです。

いずれの課題も、当社自身の業務の実態が数字と記録で捉えられていなければ解けません。稼働率は、誰がどの案件にどれだけ時間を使っているかが見えなければ改善できません。知見も、記録され共有されなければ組織の資産にはなりません。人の立ち上がりについても同じで、日々の状況が見えていなければ適切な支援はできません。そこで当社は、業務・案件・人材という3つの領域でデータを蓄積し、それをもとに業務のやり方を見直していく方針を定めました。お客様に業務の再設計を提案する会社として、まず自社の業務をデータで捉え、再設計し続けることを、事業運営の前提に置いています。

デジタルの力で取り組む、3つの領域

  • 業務 ― 稼働の実態を可視化し、付加価値を生む時間を増やす
  • 案件 ― 案件で得た知見を蓄積し、組織で再利用できる形に整える
  • 人材 ― 育成の状況を可視化し、立ち上がりを支える

3. デジタルの力で叶えられる3つのこと

Operations

業務の生産性を高める

コンサルタント一人ひとりの工数を案件単位で記録し、案件に紐づく業務に充てられている時間の割合を、会社全体で継続的に把握しています。これにより、待機や手戻りといった付加価値を生まない時間を減らし、お客様への提案や分析に充てる時間を増やしていきます。

Knowledge

案件の知見を組織の資産にする

案件の内容や経緯を一元管理するデータベースを整備し、そこで蓄積した情報をもとに、定期的なナレッジ共有会で各案件から得られた学びを組織全体に共有しています。個々の経験を担当者個人に閉じさせず、次の案件や新たなサービスづくりに活かせる形に整えていきます。

People

人の育成と立ち上がりを支える

新入社員が日々の気づきや課題を日報として記録し、育成担当者がその状況を踏まえて指導にあたる仕組みを運用しています。あわせて、社員それぞれが自己学習で得た知見も共有し、経験の浅いメンバーが早く立ち上がれる環境を整えています。

4. デジタル戦略・ロードマップ

戦略① 業務の生産性変革

概要

当社は、コンサルタントの工数を案件単位で記録する仕組みを、クラウド型データベースシステム上に構築して運用しています。顧客との打合せや資料作成といった案件に紐づく業務と、社内会議や環境整備といった案件に紐づかない業務を区別して記録することで、案件に充てられている時間の割合を会社全体で把握できるようにしました。この記録をもとに、付加価値を生まない時間を特定し、削減していくことで、業務の進め方やプロジェクトの管理方法を継続的に見直しています。

展開時期

工数の記録はグループ時代から行ってきましたが、2026年7月の分社化を機に、案件単位での記録と全社集計の仕組みを整備し直し、運用を本格化しています。

KPI

KPIは直接工数比率(案件に紐づく工数 ÷ 総労働時間)とし、会社全体の平均値を半期ごとに把握します。コンサルティング業において、案件に充てる時間の割合は、限られた人員でどれだけ付加価値を生み出せているかを表す指標です。売上や利益といった結果指標ではなく、その源泉となる時間の使い方を測ることで、日々の業務改善の成果を継続的に捉えられると考え、この指標を採用しています。

戦略② 案件情報を通じた知見の共有

概要

当社は、案件の内容や経緯を一元管理するデータベースを、クラウド型データベースシステム上に整備し、案件ごとの情報を組織全体で参照できる状態にしています。あわせて、2週間に1度のナレッジ共有会を開催し、このデータベースに蓄積された案件をもとに、各コンサルタントが担当案件から得た学びや気づき、自己学習で得た知見を共有しています。個々の経験を担当者個人の中に留めず、他の案件や、経験の浅いメンバーでも扱えるサービスづくりに活かせるよう、組織の知見として蓄積しています。

展開時期

案件情報の蓄積とナレッジ共有会は分社化前から続けてきた取組であり、分社化を機に、案件データベースとの連動を強め、共有の仕組みとして定着させています。

KPI

KPIは、案件データベースとナレッジ共有会を通じた知見共有の運用状況とします。知見の蓄積・共有は、件数のような数値だけでは実態を捉えにくく、また現段階では、共有された知見がサービスづくりにどう結びつくかを見極めている途上にあります。そのため現時点では、共有の仕組みを継続的に運用できているかどうかを指標とし、取組の定着を確認しています。

戦略③ 新入社員育成の見える化

概要

当社は、新入社員が日々の業務で得た気づきや直面した課題を、クラウド型データベースシステム上の日報として記録し、育成担当者がその内容を踏まえて指導や支援にあたる仕組みを運用しています。あわせて、社員それぞれが自己学習で得た知見をナレッジ共有会で共有することで、経験の浅いメンバーが先輩社員の学びに触れ、早期に立ち上がれる環境を整えています。

展開時期

日報による記録と育成担当者による支援は、新入社員が入社した際に運用する仕組みとして整備しており、分社化以降も継続しています。

KPI

KPIは、日報と自己学習の共有を通じた新入社員育成の運用状況とします。育成の成果は数値化になじみにくいため、数値目標ではなく、育成を支える仕組みを継続的に運用できているかどうかを指標とします。今後、立ち上がりの状況をより的確に捉える指標のあり方についても、検討を進めていきます。

5. 推進体制

組織体制

当社は、デジタルによる自社業務の変革を推進するため、代表取締役が任命した責任者と担当者による2名体制で、自社に適した仕組みの検討と現行業務の見直しにあたっています。部署としての専任組織は設けていませんが、推進の役割と責任を特定のメンバーに明確に割り当てることで、実務に即した形で取組を進めています。

工数や案件の状況、育成の状況は、いずれもクラウド型データベースシステム上で管理しており、社内の誰もが必要に応じて確認できる状態にしています。あわせて、定例の会議でこれらの状況を共有し、取組の進捗を確認しています。

当社は、ひかりアドバイザーグループの一員として、グループ各社が長年培ってきた業務のノウハウや、情報管理に関する規程を参考にしながら、自社の仕組みづくりを進めています。士業を母体とするグループの知見を活かし、堅実な業務運営と、デジタルによる変革の両立を図っています。

推進メンバーの役割

  • 現行業務の課題把握と分析
  • 社内のDX推進体制の見直しと継続的な改善
  • SaaSや新たなシステムの導入検討
  • 自社に必要な仕組みの整備と運用
  • 取組の定期的な効果測定

人材の育成・確保

当社は、コンサルタント自身がデジタルツールを使いこなし、自らの業務を設計できることを重視しています。市販のツールは実際に試しながら自社に合う形を見極め、業務に活かしています。あわせて、関連する資格の取得を推奨しており、多くの社員が専門資格を保有しています。新入社員には、日報やナレッジ共有会を通じて早期の立ち上がりを支援しています。

ITシステム環境整備

当社は、工数記録・案件管理・育成支援のいずれの仕組みも、ノーコードで構築できるクラウド型データベースシステム上に、自社で開発し運用しています。専門の開発体制を持たなくても、業務を最もよく知る担当者自身が、現場の必要に応じて仕組みを作り、改善できることが特長です。これは、当社がお客様への導入を支援しているものと同じ種類の仕組みであり、お客様に提案するツールを、まず自社の業務変革の基盤として使いこなすことで、支援の実感と説得力を高めています。いずれの仕組みもクラウド上で動作するため、京都・大阪・東京の各拠点やリモート環境からでも同じデータにアクセスでき、蓄積したデータを業務の見直しや意思決定の判断材料として活用しています。

投資方針

当社は、自社業務の変革に必要なデジタル関連の投資を、継続的に行っていきます。

6. 情報セキュリティへの取組

当社は、お客様の情報資産と自社の情報資産を、事故や災害、不正アクセスといった脅威から守ることを、事業運営の前提と考えています。この方針のもと社内で情報セキュリティ基本方針を定めるとともに、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」制度において、二つ星の自己宣言を行っています。

SECURITY ACTION 二つ星を宣言しました

SECURITY ACTION

情報セキュリティ対策の二つ星を宣言しました

公表日:2026年8月3日

TEL:075-330-6052お問い合わせ